El Salvador Divina Providencia “Dark Roast”の販売をスタートしました。
しっかりとしたコクと甘さのあるコーヒーがお好きな方におすすめです。

今回の焙煎は、芯までじっくり火を入れた深煎り。苦味の角をやさしく整えつつ、後味に続く甘さをきちんと残すことを意識しました。火入れのピークを急がせず、甘さの層を作るイメージで仕上げているので、口当たりはなめらかで余韻はクリーンです。
カップから立つアロマは、思わず肩の力がすっと抜けるようなやさしい香り。ひと口目はきゅっとビター、すぐに黒糖のような丸い甘さが寄り添い、ダークチョコの香ばしさがふわりと。冷めるにつれてレーズンやプルーンを思わせる奥行きがゆっくり現れ、どこか懐かしい味わいに。僕は、お店のオープン前に一口、作業の合間にもう一口。リズムを整えてくれるコーヒーな気がします。ミルクを少し落とすとココア寄りになり、派手さはないのに、しっかり満たしてくれる、POTらしい深煎りです。

産地はエルサルバドル西部の山岳地帯。火山灰由来の肥沃な土壌と昼夜の寒暖差に恵まれ、ぎゅっと締まった生豆が育ちます。この環境はチョコレートライクな甘さときれいな後味につながり、深煎りでも重たくなりすぎない“抜けのよさ”をもたらします。土地の穏やかさが、そのままカップの落ち着きに映る印象です。

飲み方は、ハンドドリップでじんわり甘さを引き出すのがおすすめ。お湯はやや低め(88〜90℃)にすると苦味が丸くまとまります。ミルクとの相性も良いのでカフェオレにして満足感のある一杯に。アイスならビターとスイートのコントラストが心地よく、食後にもすっとなじみます。
オンラインショップ・店頭どちらでもご購入いただけます。毎日の定番にも、“ほっと一息”のご褒美カップにも。ぜひ一度お試しください。
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